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こんなにも穏やかな時間を二人で過ごすなんて初めてなんじゃないだろうか。
自分の胸のあたりで目を閉じるゾロがなんだか可愛くて、ちゅっと緑色の頭のてっぺんにキスを落とすと、突如片方の目がカッ!!と見開かれ、目にも留まらぬ素早さでころんと床に仰向けにひっくり返された。
「…えっ?」
ポカンとしていたら
「テメエはアホだな。」
ゾロが片頬をあげてニヤリと笑った。
「ああ!?誰がアホだ!!」
サンジが怒鳴ると、たくましい腕がぬっと伸び、二年前よりほんの少し痩せた白い頬を、ゴツい指でなでてくる。
金色の瞳が余裕をなくした様にギラギラ光りを帯びていた。
サンジは、そんな魔獣モードの男が愛しくてたまらないとでも言うような柔らかい表情で、ゾロの頭をぽんぽんと撫でてやり、
「どーしたよ、まりもちゃん。もしかして煽っちまった?」
口角を上げてニィッと笑うと、魔獣にかぷっと唇を噛み付かれた。
「たりめーだろ。責任とりやがれ。」
そう言うやいなや細いカラダを抱きすくめ、サンジの首の当たりに顔を埋める。
これまでにもよくゾロは、自分がサカるのはお前のせいだから責任とれ、と言ってきた。
そのたんびにサンジは、しょうがねえなあ、と絆された。
今回も眠っていた猛獣の、鼻先に肉をぶら下げてしまったのは自分らしい。
サンジは、白い両手を愛しい虎に向かって伸ばし、
「しょうがねえなあ。」
そう言って、その手を太い首にするりと回した。


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